「東大理三の悪魔」解釈と感想

読書
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昨年の12月上旬、仕事に行く前に朝食を食べていると急に兄から一通のLINEが。

内容は「お勧めの小説があります。東大理三の悪魔と東大病院の天使」という急に押し売りみたいな

連絡が入りました。

12月より前にしていた最後の連絡は9月であったため、久しぶりに連絡きたと思ったら

謎文章が書いてあったのです。

とりあえず後で購入して読んでみることにしてみたところ、読み終わるまでに少々時間が

かかってしまいました。

今回は読みたてほやほやの「東大理三の悪魔」の私なりの解釈と感想を記事にしようと思います。

この記事でわかること

「東大理三の悪魔」の見どころがわかる

「東大理三の悪魔」のお勧め度がわかる

兄が勧める小説は必ず面白いと知っているので読んでしまうんですよね〜。

全て解説すると綺麗なネタバレになってしまうため気に入ったセリフや場面を切り取って

見どころを解説していこうと思います。

*ネタバレ注意!

それでは参りましょう!

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「東大理三の悪魔」概要

東京大学理科三類に通うノボルは、東大模試で異次元の点数を叩き出し、

その後理三に合格した天才・間宮と出会う。彼は間宮と交流を深めていくうちに、

天才の圧倒的な世界観に魅了され……。

参考情報:東大理三の悪魔ー丸善ジュンク堂書店ネットストア 購入もこちらから!

ノボルがこの作品の主人公となりますが、東大理科一類を一年仮面浪人した後に東大理科三類に

合格して入学し直すという天才です。

その天才がさらに天才過ぎて後半はもう何を言っているかわからない間宮と出会い

次元を超えた想像の向こう側の世界が展開されていくというストーリーです。

前半はよくみる想像しやすいストーリーですが、後半はとにかく想像を働かせ

いろんな視点から考えないと全く意味がわからない内容になっているかと思いますが、

少しでも理解できれば今まで見ていた世界の視点が変わるかと思います。

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論理は一次元であり、理解は二次元であり、実感は三次元である

実感まできて初めて三次元、実現が可能になります。

ー「言葉はつまるところ全て0と1の羅列に置き換えられるでしょ?つまり言葉としての論理は

一次元なんだ。それを脳内で二次元に展開することで、理解という感覚が得られる」ー

参照:「東大理三の悪魔」51ページ

相手からの意思やそのあたりに転がっている論理はそこに理屈か存在するだけであってまだ

一次元、自分の頭で展開し理解することで二次元、実現し、自身の感覚で味わうことができて

やっと三次元になるということなのだが、人が物事を自分のものにするまでの工程を

言語化した素晴らしい名言。

主人公はこの言葉をもう一人の自分から囁かれたことで覚醒し、勉強の成績が急上昇する

きっかけになり、そのまま東大に合格する流れになります。

今までなんとなく捉えていたものが、対象が今どのフェーズにいるのかを明確に把握することで

より効率的に自分のものにできたり、何が足りないのか把握できるようになる、

そんな教訓が含まれている名台詞です。

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意識は背伸びをすれば七次元まで手が届くんだよ。

意識は現代の科学には観測できないさらに先の次元に存在してます。

一方で現代科学は時間を含めた四次元構造しか再現できない。つまり科学は意識を全く理解できないー

参照:「東大理三の悪魔」52ページ

意識は科学にも証明できない、五感でも察知できることができないさらに先の次元に

確かに存在しているという意味の言葉。

人間にはいまだに説明できない霊的な何かや三途の川などの現象が起きますが、それは

さらに先の次元で起きている出来事なので科学がまだその叡智に到達していない、

そもそも到達できるものかもわかりません。

ですが、目に見えない、聞こえない、匂いも味もしない、触れない、でもそこに確かにあるし

感じられる、それこそ第六感であることがわかるのは確かです。

星の王子さまに出てくるきつねが「本当に大切なものは目には見えない」といった言葉に

繋がるものがあると思います。

今までどう言語化するのが正解か私自身わかりませんでしたが、この小説のこの言葉が

一番しっくりくる気がします。

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支配者は人民がどれほど死のうと心を痛めない。

支配者の素質の正体は残酷なものです。

ーなぜなら罪悪感がないのだから。独裁者が数百万人、数千万人の人民を殺しても

平然としている理由だよー

参照:「東大理三の悪魔」102ページ

人の行動は罪悪感によって制限を受ける、人を切り捨てたりすることができません。

小説では罪悪感を度合いを「FG感度」と表現しておりました。

ですが、支配者は常に罪悪感を感じず、組織の利益だけを優先して物事の選択をするので

非道ではあるが合理的な決定ができるということです。

昔ほんまでっかTVという番組で経営者にはサイコパスの感覚をもっている人の割合が多いと

聞いたこともありますので、これも理にかなっていると思います。

まとめ

今までなんとなく感じていたことがうまく言語化されているのがこの小説の醍醐味になります!

内容は難しく、特に終盤の旧約聖書と世界の理を結びつけて真実を語る場面は

正直私自身の理解や解釈で合っているのかさえわかりません。

ですが、そういうことだったのか!と思うような今まで見たことない視点が

得られることは確かだと思いますのでぜひ一度は読んでみてください!

おわり

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