備蓄米を放出すると米の相場が崩れてしまい長い間放出を渋っていた令和の米騒動。
それでも米価格の値上げに歯止めが効かず政府は2月中旬頃に最大21万トンの備蓄米放出を決めたが、店頭価格に反映されるのは3月末頃になる見込みです。
今回は家計の食費を考える上では外せない米価格について記事を書いていきます。
備蓄米の放出を嫌がる政府と放出を求める消費者

「令和の米騒動」と呼ばれる米価格の上昇は2024年6月ごろから騒がれるようになってきました。
米の高騰には以下のような理由が考えられております。
- 大雨と高温による供給不足
- インバウンドによるお米需要の増加
ですが、政府が管理する『備蓄米』を放出することで米価格を下げることができますが国は消極的でした。
理由は備蓄米を出すと世の中にお米の量が増え、全体的に値崩れを起こす恐れがあるからです。安値の米は消費者にとって嬉しい話ですが、生産者にとっては、手取りが増えないという問題が出てきます。
また、政府は備蓄米放出により農家の反感を買いたくない、引いては「農家の支持率を下げたくない」という目的があると考えられます。
備蓄米放出後も前年比1.9倍の価格

それでも米の平均価格は5Kgで4000円に迫る勢い、政府は2月中旬頃に米の値下がりを目的に最大21万トンの備蓄米放出を発表しましたが、店頭に並ぶ価格には影響が出ていません。
これは備蓄米放出の影響が1ヶ月半遅れで店頭市場に影響を与えるラグがあるためです。
正直消費者にとってはやっと発表したにも関わらず店頭価格に影響が出ていない状況を見るに肩を落とした方も多いのではないかと思います。
消費者が実際に手を取る価格が下がり始めるのは3月下旬頃になる見込みです。
前年同期と比べると米価格は2倍以上の価格に
農林水産省が公表する全国のスーパー約千店での平均価格は、2月10~16日に前年同期比90.4%高の3892円となり、前年同期は2044円でした。
前年9月に3千円を突破した後、右肩上がりとなっております。前週との比較では7週連続で上昇中です。
海外の米価格

現在、アメリカでは5Kgのコシヒカリが2000円、台湾では2500円で売られております。
輸送費もあるのにその価格です。 自国の日本ではアメリカの倍の値段になっている状況。
現状では日本が海外に売った米を買い戻す方が金額が下がる勢いにあるという何とも言えない状況になりつつあります。
ふるさと納税で米を蓄えよう
私自身も利用しておりますが、市場の米価格に一喜一憂しない方法の一つとしてふるさと納税で米を入手する方法があります。
ご存知の通りふるさと納税には過去に改悪がありましたが、私が購入した履歴で記載しますと、改悪前の2023年では40Kgで24000円(5Kgあたり3000円)、2024年では20Kgを31000円(5Kgあたり7750円)で入手しております。
ふるさと納税のため割高ではありますが、もともと納める予定の税金で購入しておりますので、コストパフォーマンス上は絶大の影響力があります。
みなさんもぜひふるさと納税を利用してお米を蓄える方法を検討してみてください。

おわり
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